皮膚のかゆみ

肌(はだ)トラブルというと、多く(おおく)の場合(ばあい)、発疹(はっしん)といった目(め)に見える(みえる)皮膚(ひふ)の変化(へんか)をさします。そして発疹(はっしん)のある場合(ばあい)は、たいていかゆみを伴い(ともない)ます。しかし、なかには発疹(はっしん)を伴わ(ともなわ)ずにかゆみだけを訴える(うったえる)場合(ばあい)があります。それを「皮膚(ひふ)よう痒(かゆ)症(しょう)」といいます。皮膚(ひふ)にはかゆみという以外(いがい)、特別(とくべつ)な変化(へんか)がみられないことから、内科的(ないかてき)な隠れ(かくれ)た異常(いじょう)をみつけるためにくわしい検査(けんさ)が必要(ひつよう)となります。内科的(ないかてき)な原因(げんいん)の場合(ばあい)は、一般的(いっぱんてき)なかゆみ止め(かゆみどめ)はあまり効果(こうか)がありません。原因(げんいん)となっている病気(びょうき)の治療(ちりょう)を優先(ゆうせん)します。また局部的(きょくぶてき)な症状(しょうじょう)には、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイド軟膏(なんこう)を用いる(もちいる)ことがあります。老化(ろうか)で皮膚(ひふ)が乾燥(かんそう)したことが原因(げんいん)で生じる(しょうじる)「老人性(ろうじんせい)皮膚(ひふ)よう痒(かゆ)症(しょう)」、内科系(ないかけい)の異常(いじょう)にともなって肌(はだ)にかゆみが生じる(しょうじる)「症候(しょうこう)性(せい)よう痒(かゆ)症(しょう)」、また皮膚(ひふ)の一部(いちぶ)だけがかゆくなる「限局(げんきょく)性(せい)皮膚(ひふ)よう痒(かゆ)症(しょう)」の3つの型(かた)に分類(ぶんるい)されます。●「老人性(ろうじんせい)皮膚(ひふ)よう痒(かゆ)症(しょう)」皮膚(ひふ)の老化(ろうか)に伴い(ともない)、皮膚(ひふ)の表面(ひょうめん)にある角質層(かくしつそう)が水分(すいぶん)を失い(うしない)、カサカサになってかゆみを起こす(おこす)病気(びょうき)です。特に(とくに)冬(ふゆ)には空気(くうき)が乾燥(かんそう)することから皮膚(ひふ)は乾燥(かんそう)しがちです。男性(だんせい)に多く(おおく)見(み)られ、特に(とくに)脚(あし)がかゆくなります。かくと湿疹(しっしん)状態(じょうたい)になり、さらにかゆさが増し(まし)ます。●「症候(しょうこう)性(せい)よう痒(かゆ)症(しょう)」内科的(ないかてき)異常(いじょう)によるものです。糖尿病(とうにょうびょう)、肝炎(かんえん)、妊娠(にんしん)中毒(ちゅうどく)、通風(つうふう)、高血圧(こうけつあつ)、およびストレスや神経症(しんけいしょう)が原因(げんいん)となることがあります。全身(ぜんしん)の皮膚(ひふ)がかゆくなるのが特徴(とくちょう)です。●「限局(げんきょく)性(せい)皮膚(ひふ)よう痒(かゆ)症(しょう)」女性(じょせい)の陰部(いんぶ)、肛門(こうもん)のまわりにかゆみが生じ(しょうじ)ます。陰部(いんぶ)のかゆみには、カンジダ症(しょう)やトリコモナス症(しょう)、あるいは月経(げっけい)、妊娠(にんしん)が原因(げんいん)のこともあります。

肌 トラブル

肌トラブルというと、多くの場合、発疹といった目に見える皮膚の変化をさします。そして発疹のある場合は、たいていかゆみを伴います。しかし、なかには発疹を伴わずにかゆみだけを訴える場合があります。それを「皮膚よう痒症」といいます。

肌 トラブル