乾癬

古来(こらい)からさまざまな治療法(ちりょうほう)がとられながらもこれといった方法(ほうほう)がない、肌(はだ)トラブルに乾癬(かんせん)があります。乾癬(かんせん)(かんせん)とは、境界(きょうかい)がはっきりとした紅斑(こうはん)(こうはん)で、表面(ひょうめん)に銀白色(ぎんはくしょく)のフケのような皮膚(ひふ)片(ひら)があります。この皮膚(ひふ)片(ひら)を「鱗屑(りんせつ)(りんせつ)」といいます。身体中(からだじゅう)、どこにでもできますが、頭(あたま)、肘(ひじ)、膝(ひざ)によくみられます。大きさ(おおきさ)もさまざまです。乾癬(かんせん)は、表皮(ひょうひ)の増殖(ぞうしょく)が早まっ(はやまっ)てできるもので、その原因(げんいん)は不明(ふめい)です。正常(せいじょう)な皮膚(ひふ)の細胞(さいぼう)は、1ヶ月(かげつ)に1回(かい)の割合(わりあい)で入れ替わり(いれかわり)ます。しかし乾癬(かんせん)の場合(ばあい)、それが1週間(しゅうかん)ほどのサイクルに短く(みじかく)なってしまうのです。つまり細胞(さいぼう)増殖(ぞうしょく)が異常(いじょう)に高まっ(たかまっ)ている状態(じょうたい)です。遺伝的(いでんてき)な体質(たいしつ)も関与(かんよ)していると思わ(とおもわ)れますが、家族(かぞく)で同じ(おなじ)病気(びょうき)になるというわけではないことから、環境的(かんきょうてき)な因子(いんし)によるものが大きい(おおきい)といえるでしょう。内臓(ないぞう)の疾患(しっかん)によるものではありません。慢性化(まんせいか)することが多い(おおい)ものの、生命(せいめい)に危険(きけん)はなく、また他人(たにん)に感染(かんせん)することもありません。ただし、精神的(せいしんてき)なストレスで悪化(あっか)することがあります。またこすったり、日光(にっこう)の刺激(しげき)を受ける(うける)と新た(あらた)に湿疹(しっしん)ができます。入浴時(にゅうよくじ)にナイロンタオルやブラシでごしごしとこすって刺激(しげき)を与える(あたえる)ことも避け(さけ)ましょう。治療(ちりょう)は医師(いし)と相談(そうだん)して、生活(せいかつ)に支障(ししょう)がなく、手間(てま)が最小(さいしょう)源(げん)にすむものを選び(えらび)ます。根気よく(こんきよく)続けれ(つづけれ)ば肌(はだ)トラブルは軽く(かるく)なり、自然(しぜん)によくなることもあります。副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン外用薬(がいようやく)、光化学(こうかがく)療法(りょうほう)、ビタミンA誘導体(ゆうどうたい)、ビタミンDなどが治療法(ちりょうほう)、治療薬(ちりょうやく)として用い(もちい)られます。

肌 トラブル

古来からさまざまな治療法がとられながらもこれといった方法がない、肌トラブルに乾癬があります。

肌 トラブル