しみ!

30歳(さい)をすぎた頃(ころ)からでしょうか、女性(じょせい)の頬(ほお)や、目(め)のまわり、額(ひたい)に濃淡(のうたん)のむらがある淡い(あわい)褐色(かっしょく)の色素(しきそ)沈着(ちんちゃく)が目立つ(めだつ)ようになります。これが、世(よ)の女性(じょせい)を悩ます(なやます)「しみ」です!「肝斑(かんはん)(かんぱん)」と呼ばれる(よばれる)こともありますが、肝臓(かんぞう)の疾患(しっかん)とは関係(かんけい)ありません。ちょうど蝶々(ちょうちょう)が羽根(はね)を広げ(ひろげ)たように左右(さゆう)の頬(ほお)にかけて広がり(ひろがり)ます。原因(げんいん)は不明(ふめい)で、ホルモンの異常(いじょう)が関係(かんけい)しているといわれることが多い(おおい)ようです。妊娠(にんしん)、月経(げっけい)不順(ふじゅん)、更年期(こうねんき)、あるいは卵巣(らんそう)腫瘍(しゅよう)が原因(げんいん)となることもあります。また経口(けいこう)避妊薬(ひにんやく)の使用(しよう)が原因(げんいん)ではないかという説(せつ)もあります。妊娠(にんしん)にともなうものは、分娩後(ぶんべんご)に消え(きえ)ますので安心(あんしん)してください。直射(ちょくしゃ)日光(にっこう)にあたると症状(しょうじょう)を誘発(ゆうはつ)したり、悪化(あっか)させたりしますので、外(そと)に出る(でる)ときは注意(ちゅうい)しましょう。紫外線(しがいせん)は厳重(げんじゅう)に避け(さけ)ます。帽子(ぼうし)やサングラスの使用(しよう)、ファンデーション、日焼け止め(ひやけどめ)クリームは、欠かさ(かかさ)ずつけます。日焼け(ひやけ)どめクリームは、1日(にち)2回(かい)はつけるようにすべきです。残念(ざんねん)ながら、特効薬(とっこうやく)はありません。ただし弱い(よわい)副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン外用薬(がいようやく)や、ハイドロキノンクリームを使用(しよう)します。ビタミンC、Eの内服(ないふく)を行う(おこなう)こともあります。漢方薬(かんぽうやく)治療(ちりょう)も有効(ゆうこう)とされます。女性(じょせい)にとって「しみ」は、肌(はだ)トラブルの最大(さいだい)のもののひとつです。歳(とし)をとるとともに増え(ふえ)てくるしみとしわほど、女性(じょせい)の心(こころ)を悩ます(なやます)ものはないかもしれません。しみの治療(ちりょう)は根気(こんき)が必要(ひつよう)です。今(いま)よりも悪化(あっか)させない!というつもりで、辛抱強く(しんぼうづよく)続け(つづけ)ていきましょう。

肌 トラブル

30歳をすぎた頃からでしょうか、女性の頬や、目のまわり、額に濃淡のむらがある淡い褐色の色素沈着が目立つようになります。これが、世の女性を悩ます「しみ」です!

肌 トラブル